保険を検討する前に知っておくべきポイント

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今まで保険について考えてこなかった人でも、社会人になると嫌でも考えなければならない時が来てしまいます。保険に入らない人もいますが、結婚することになると家族のことも考え保険に加入する人が多くなるのではないでしょうか。しかし、いざ保険に入ろうと思っても一体どんな保険があるのかわかりません。そしてこの状態のまま保険会社の人に相談しに行くと完全にカモにされます。ほぼ間違いなしです。

では、カモられないためにはどうしたらいいのでしょうか?

必要としている補償を把握する

まずは、どのような補償が欲しいのかを明確にしましょう。

死亡した時の補償は必要か?

この質問に対してNOの人は生命保険は必要ありません。生命保険は基本的には死亡した時に保険金を受け取る保険なので死亡した時にお金がいらないのであれば入る必要はありません。

一方で、この質問の答えがYESであるならば、生命保険に加入することを検討する必要があります。一口に生命保険と言っても様々な種類があります。基本的には、保険期間という保険が適用される期間がどれくらい必要なのか。30歳〜60歳までのように期間が決まっているのか、または一生保障されたいのか。あとは保険金の受け取り方です。例えば2000万円を受け取れる場合、一括で2000万円なのか、何年間かに分割して総額で2000万円受け取りたいか。このような違いが生命保険にはあります。自分や家族がどのような生命保険を望んでいるのかを考えてみてください。

怪我や病気になった時の補償は必要か?

怪我や病気になると入院することになる可能性があります。この入院するような治療の時に保険金が下りるのが医療保険と言われる保険です。別名、入院保険とも言われます。被保険者が入院すると1日あたり5,000円から保険料が支払われます。

※健康保険には高額療養費を補填する制度もあります

高額療養費制度

健康保険に加入している人は、ひと月に医療機関の窓口で支払う金額が高額になった場合、高額療養費として給付されます。ひと月に支払う自己負担額は給料の月額によって異なります。月収26万円以下の人でおよそ58,000円、月収28〜50万円の人でおよそ80,000円となります。この制度があると知った上で更に保険が必要なのかを検討しなければなりません。

生命保険の種類

終身保険(死亡したら保険金もらえるタイプ)

保障が一生続く保険です。保険料を払い終えて保障を継続する払済タイプと一生保険料を払い続けるタイプがあります。払済タイプの方が月々の保険料は割高になります。また、途中で解約すると解約返戻金が戻ってきますが支払った額よりも少ないです。

定期保険(ある期間中に死亡すると保険金がもらえるタイプ)

設定した期間中に死亡または高度障害状態になると保険金が支払われる保険です。掛け捨ての保険なので通常は解約返戻金はとても少ないです。また、保険期間終了時まで生存していても満期保険金の支払いはありません。基本的には死亡や高度障害状態になった時のみお金がもらえるという保険です。定期保険は10年や20年のように期間を設定して加入し、期間が終了すると更新手続きをすることによって保険期間を延長していきます。しかし、この保険の更新時には保険料は以前よりも高額になっていきます。

養老保険(死亡してもしなくてもお金がもらえるタイプ)

保険期間中に被保険者が死亡した場合、死亡保険金が支払われます。また、保険期間中に被保険者が死亡しなかった場合でも満期保険金といってお金が支払われる保険です。もし途中で解約した場合でも解約返戻金が戻ってきます。満期保険金は満期に近づくにつれて死亡保険金と同額に近づいていくので、他の2つの保険と比べて貯蓄性も持ち合わせている保険になります。ちなみに解約返戻金は、一定の期間が経過した後でないと払った額よりも少なくなります。保険商品により異なるので何年経てば払った分の解約返戻金がもらえるのかチェックする必要があるかもしれません。

医療保険の種類

保険会社各社より様々な医療保険の商品が出ていますが、概ね内容は大差ありません。医療保険に加えて先進医療を受けた時にその費用分を負担してくれる特約に入ったり、癌になった時に一時金や入院費がもらえる特約に入る等の基本的な医療保険にプラスアルファで付ける保障を検討して後は会社により保険料が異なってきますので、単純に保険料を比較して加入してもいいです。

 保険相談してみる前に

ここまでの内容で生命保険、医療保険の基本的な内容は理解していただけたでしょうか?本当に基本的なところだけですが、これだけでも知っているのと知らないのとでは相談に行った時に大きな差になります。

大事なことは、保険会社に相談しに行った時に勧められた保険に加入するのではなく、自分の将来や不安に対処できる保険を見つけて加入することです。

世の中には、自分がどのような保険に入っているのか知らずに高額な保険料を払っている人も多く居ます。ひと月の中で保険料に何万円も費やすことは家計を圧迫してしまい、将来を心配するあまり今の生活を犠牲にしてしまう可能性があります。そうなってしまっては本末転倒ではないでしょうか?

ここからは持論になりますが、まずは今を幸せに生きること。その上で将来の不安に対してどんな対策ができるのか考えることが大切だと思います。決して今の生活を犠牲にしすぎないでください。

ここまでくれば保険相談に行く前の準備はできましたので、相談相手を探してみましょう

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通常、相談相手はこちらから指定することはできません。しかし、こちらでは相談相手の写真を見て選べますので女性の方でも安心して相談できると思います。

保険の裏話

途中解約が多い終身保険養老保険

養老保険に入ると毎月数万円の保険料がかかります。全員がそうなるとは言えませんが大抵の人は途中で解約してしまい、保険料として支払ったお金よりも少ない解約返戻金を受け取るようです。人生はいつお金が必要になるかわかりませんので、保険料は家計に見合った額で支払うべきですね。あくまでも保険ですから無理はしないでください。

 契約書を読まないと...

ある人は自分が終身保険に加入しており、自分が死亡すると4,000万円の保険金がおりると思っていました。しかし、終身保険の内容は数十万円で30歳〜40歳の間にガンなどの特定の病気にかかった場合に4,000万円の保険金がおりるように契約されている保険でした。